BL的?小ネタ拾遺<12>

lucinda

その1
何だか最近、大事件が続発していますね。週刊誌の中吊り広告の見出しがガヤガヤ賑やかしいことといったら!

劇的な展開を迎えたこの事件も、連日テレビでネットで新聞で週刊誌で、大々的に報じられているけれど、

大阪で女と遊び男と博多のラブホテルへ 逃亡「961日」の全内幕 (週刊文春 11月19日号)

この見出しを電車の中吊りで目にした時は、内心、どこのBLのイケイケコピーかっつーの……と思ったものだった。きっとそう思った腐女子は少なくないはず……>違う?

まったく、現実はフィクションを凌駕してるよね……。


その2
タイトルが気になって手に取ってしまったこの本。

「裏声」のエロス (集英社新書)「裏声」のエロス (集英社新書)

集英社 2008-12
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裏声のことをイタリアではファルセットというが、これは「偽りの」とか「不正直な」という意味をもつファルソを語源としている。そのせいか、「嘘っぽい声」とか「真実でない声」といった芳しくない印象をもたれるが、じつは裏声には実生活に役立つさまざまな効能がある。カラオケ上達、話術改善といったわかりやすいものもあるが、健康増進、ストレス解消、さらには恋愛、セックスまでがうまくいくようになる、という知られざる効能もある。「幸福に効く」裏声の不思議に迫る。

声って、実は一番のセックスアピールじゃないかと、個人的に思っている。

歌手やタレント、俳優といった、“見た目も商品”な仕事の人たちも、若い頃とは見かけが変わってしまうのは避けられない。もちろん年を取っても、、「今の方が渋くてイイ」とか「カッコいい」とか「深みのあるオトナの魅力」などなど、いろいろな言葉で賞賛されはする。

でも、年を取ってもいつまでも「セクシー」と持てはやされる人って、大概、声が特長的なような気がするのだ。ううん、「セクシー」だと、ちょっと曖昧だな。何というか、50になろうが60になろうが、色恋沙汰が絶えなさそうというか、現役なイメージといえばいいかしら

まあ、もちろん、その声を好きかどうかで、印象は変わるけれども。

さてこの本、裏声について、健康や音痴矯正、恋愛などのさまざまな面からの効能が書かれているのだけど、読みながら「ほーらね!」と心の中で何度もニヤニヤしたところは冒頭の「恋愛編」。

裏声は「睦み合うときの声」を連想させる

として、セックスの際の女性のよがり声や喘ぎ声、悶え声(=裏声)を、時にニホンザルの比較行動学を例に挙げながら

女性の裏声は、快感はもちろん、優勢な子孫を残すため男性を嫉妬させ、行為に励ませる声

と解説しているのだけど、対する男性の、ソノ時にあれこれささやいたり息遣いとともに洩れる低い声=地声は、「独占欲を表す」としながら、しかし、

ゴールに向かうときの男性の声、それはもう、独占欲を果たすことができた“安心の声”です。ですから、それ以前より高くなり、時には裏声になることすらあるのです。(P22)

と説明されている。そして、

男性は、自分が感じていることを声にして発することに抵抗があるのかもしれません。それはどんなときも理性的でいたいという欲望の表れかもしれませんし、高い声を発することは、女性化してしまうような連想を起こさせるのかもしれません。しかしそれでは、女性は安心できないのです。 <中略> 愛を確かめ合ったゴールの声というのは、互いに協調し、好意に満ちた、高い声でなくてはいけないのです。(P22~P23)

と、切々と訴えられているのだ! んもう、だからマシンみたいに寡黙な攻めより、「感じる攻め」にグッとシビれちゃうんじゃなかろうか!?

文中は、男女前提で書かれているけど、別に男男だろうが女女だろうが、同じことじゃないかと思う。

――というか、その前に、この本は裏声の効用について真面目にわかりやすく解説されている本です。読んでいて、わたしのようなアホな連想をする人は、あんまりいないと思われます。裏声を鍛えると、カツゼツもよくなるんですってよ!? <今さら…


その3
以前からどこか引っ掛かっていたのだが……。

ボラギノールのCMの「熱血野球編」、これって別に、なーんにも狙ってはいないんだよね……?

バッテリーが「中」「外」と言い合うんだけどさ……痔の薬だってことはわかってるんだけど……

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……………………………………いえ、ワタシが邪ますぎですね……………。


その4
レディ・ガガの新曲「バッドロマンス」のミュージックビデオがすごくカッコよく、かつ興味深くて、もう何度も見入っている。



SFっぽいサイバーな雰囲気に、仮面を被った、まるで昆虫みたいな、あるいは昔見た映画のエイリアンのような動きをするダンサーとか、ビーズバッグみたいなドレスとバカ高いハイヒール姿のガガたんとか、「マトリックス」風な静止画像とか、いろいろと不思議なディテールも楽しいけれど。

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エイリアンっぽいキモい動きをする女性ダンサー。なんかマスクがうっとうしそう

面白いなぁ……!と思ったのは、そのストーリー。ストーリーといっても、見ている側が勝手に想像しているだけなんだけども。

想像(妄想?)が果てしなく広がったので、折りたたみます。
最初、まるで卵から孵ったばかりのヒナのようなガガが、白い服を着た女たちにムリヤリ着飾らされて、黒い服を着た男たちの前に連れて行かれる。あたかも、ガガは男たちに捧げられる生贄風で、それこそ、オークション的なシーンもある。

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強制的になにやら準備が始まる

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ただ黙って座っている男たちの前で踊るお姉さんたちとガガ

ところがラスト、ガガを手に入れた男は燃えて骨だけになってしまい、その横に、シレッとした顔のガガが寝そべっている。実は生贄は男の方だったのか!と想像させられるのだ。

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「食っちゃった」みたいな表情だなぁ…

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ちなみに勢いよく燃えている時のダンスシーンの衣装は赤いレオタード。ガガのは最早テープだな

ガガが男たちの前に引きずり出されてポーズを取ってみせるシーンは、「見られる存在」を暗示しているようにも見えるし、それをただ傲慢そうに見ている男たちは、まさしく「見る存在」そのもののようにも思える。そうすると、最後に骨だけになった男には、何かフェミニズム的な皮肉が隠されているのかなと深読みしたくなってしまう。

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“見られ”て品定めされてる感じ

でもこんな想像は何だかまだ表面的なんじゃなかろうか。というのも、ビデオでは“女性”と“男性”だけでなく、“白”と“黒”、“動”と“静”と、視覚的にわかりやすく対比させているものがいくつもあるため、二項対立ならどんなものでもあてはめて想像できるような気がしてしまうのだ。

おまけに、ビデオの途中に、“白”でも“動”でもなさそうなガガが、なにやら下界の動きを操作している風にちょこちょこと現れるのも、意味深なような。

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ビーズバッグみたいなドレスを着て指令しているような、俯瞰しているような

ラブでスウィートな雰囲気はカケラもなく、最後までパワーがせめぎあっているような、戦いのような緊張感もドラマチック。ダークな歌詞の雰囲気を反映しているのかもしれないけれど、ガガの歌声も低く迫力があり、「裏声のエロス」的にいえばこの低さ、“独占欲”や“敵意”が潜んでいるのかも。

ビデオを見るうちに、「下克上」とか「ドナドナ」とか「オークション」とか、やおい的萌えポイントというかジャンルというかもいくつか連想してしまって、こういうのが好きな腐女子は、わりといるんじゃないかと勝手に思ったのだった。

――とかいいながら、ビデオには全然深い意味などないかもしれず、ひたすら見ているわたしが考えすぎているだけかもしれないんだけどね。

はぁー、語った語った。何にせよ、レディ・ガガは、やっぱり今勢いがあるスターなんだなぁと実感した。歌にもビデオにも、パワーがみなぎっている感じがするもん。

ところで、このビデオのメイキングも見つけたので貼っておく。



ガガたんを競り落とす(?)、あごに金のプレートをつけている酷薄そうな男性、ビデオではカッコいいなぁ!と思っていたのだが、このメイキングで見ると、そうでもない……やはりあれは、演技で引き締まって見えていたんだろうか。

それをいうなら、女性ダンサーたちも冷たそうなスキのない雰囲気だったのに、インタビューに応じているお姉さんたちはキュートだ。

つか、このビデオの監督、以前ここで紹介した、ブリトニー・スピアーズの「CIRCUS」のビデオを撮った人と同じ、フランシス・ローレンスさんですよ! ビックリ! この人が監督したほかのビデオもチェックしてみようかな。
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Comments 2

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clove_mix
このPVって

確かに多様に解釈できそうでいろいろと面白いし、
曲もステキなんですが、個人的にはひたすら

泣き顔がヤバイwww

ぐっときちゃいますわ~w

  • 2009/11/17 (Tue) 00:11
  • REPLY
lucinda

泣き顔ですか~!!
うんうん…イミシンで気になります…!
あの泣き顔も含めた、あのスタイルのガガを想像するのもまた楽し・笑

  • 2009/11/18 (Wed) 01:05
  • REPLY