振り返り 「12月に読んだ本」

lucinda

新年が明けきって小正月を迎えようというのに、風邪をひいたりなんだりで、イマイチ調子が出ません。年を取るとリカバリも時間がかかるというけれど、それにしても……!


そろそろ、2013年のマイベストを選定したいところですが、その前に、(一応)いつもの、先月の振り返りをば。


2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2402ページ
ナイス数:34ナイス

猫と獣医と派遣シッター (アズ・ノベルズ)猫と獣医と派遣シッター (アズ・ノベルズ)感想
ブログにちょこっと感想を書いてます⇒http://bit.ly/IG5YBw 最後の駆け込み的エッチが、やっぱり別になくてもよかったんじゃないかと思う。それ以外はまったりした気持ちで楽しめました。
読了日:12月1日 著者:如月芹


クレイジーな彼とサバイバーな彼 〜嘘と誤解は恋のせい〜 (花丸文庫)クレイジーな彼とサバイバーな彼 〜嘘と誤解は恋のせい〜 (花丸文庫)感想
まさか第3弾が出るとはねぇ…! しかも、まったく惰性も失速感も感じさせないパワフルなお話だったのが素晴らしい! キイチたちのツッコミや語りにうなずくところが多々あり、何度も読み返してしまいました。バカップルのジンジン&ユイユイはもちろん、ザザ・コミュニケーションズの代表など、これまで典雅作品に登場したキャラがチラッと登場しているのも◎。
読了日:12月7日 著者:小林典雅


愛が待ってる (ディアプラス・コミックス)愛が待ってる (ディアプラス・コミックス)感想
バカでチャラいダメ男同士がひっついて、でもいつしかお互いにかけがえのない存在になっていく…というのが、青臭くなくシラけさせられることなく読めて、とても楽しかった。こんな男が実際にそばにいたら胡散臭くて近寄りたくないなぁと思うけど、お話の中ではどんどん愛おしくかんじられてしまうという不思議。清人が尚に執着し始める気持ち、尚が過去にとらわれて戸惑う気持ちに、意外にもホロリときました。照美さんはよい狂言回しだな! カバー裏もとても好き。
読了日:12月8日 著者:阿部あかね


眠り王子にキスを (SHYノベルス313)眠り王子にキスを (SHYノベルス313)感想
これは……! 確かに受けの堀は、少々露悪的で自己評価の低すぎる自虐受けなのだけど、なぜ彼がそうまで自虐的なのか、その背景を知るにつれて、彼がどんなにこれまで耐えてがんばってきたのかを想像して涙が出そうになった。いや実際に涙が出ました。宮村の家族との対比がまた泣かせるのよ…! 弟はちょっといっぺんシメときたい。宮村の良い男っぷりがまたステキ。巻末のあかずきんちゃん、あのセンス、ダイスキ。
読了日:12月10日 著者:月村奎


ドント・ルックバック (モノクローム・ロマンス文庫)ドント・ルックバック (モノクローム・ロマンス文庫)感想
部分的な記憶喪失の主人公・ピーターと、やけにギスギスとした対応を取る刑事・グリフィンのやりとりに、最初はちょっとついていけなかったのだけど、だんだんと物語に引き込まれた。ピーターの無実を信じて実は陰でしっかりとピーターを支えていたグリフィン――いい男だな。
読了日:12月15日 著者:ジョシュ・ラニヨン


おとこのことおんなのこおとこのことおんなのこ感想
インターセックスで女の子のようにも見える、でも性自認は男の壮と、MtoFの修という、主人公二人。読む前は、どっちかが生物学的に女という設定なのかなと思いこんでいたので、読み始めた当初、ちょっと混乱した。どちらも大きな苦悩を抱えていて、家族と軋轢がある。けれど一歩踏み出そうとする最後に、ホッとした。
読了日:12月15日 著者:米代恭


狼を狩る法則 (モノクローム・ロマンス文庫)狼を狩る法則 (モノクローム・ロマンス文庫)感想
著者の名前を見て、どっかで見たことがある…と思ったら、今はなき(多分)プリズムロマンスの『王子は伯爵に恋をする』の作家さんじゃありませんか! でもあれに比べたら、この作品はすんなり物語に入りやすい設定でした。いわゆる人狼たちのお話。キートンを巡って、いろいろとややこしい背景があるのかと思っていたら、わりとゆるっとあっさり大団円を迎えた感じだった。
読了日:12月16日 著者:J・L・ラングレー


先輩とは呼べないけれど (キャラ文庫)先輩とは呼べないけれど (キャラ文庫)感想
保健所が舞台な、先輩×後輩のお話。後輩・理人が、昔好きだった先輩・及川と偶然職場で再会してみれば、なんだかいい加減で…という、よくある導入なのだけど、途中でダレずに読んだ。及川の思いがけない過去が彼の人生を握っている感じが、物語中ブレてない感じでよかったかな。けど、気まずい発言の後にパッタリと会わなくなるって、出来すぎなんじゃ…。クロさんがとても可愛くてですね…及川と接するより、クロさんと接する理人の方が萌えました。あれ?
読了日:12月18日 著者:可南さらさ


トマトのてのひら (H&C Comics  ihr HertZシリーズ 147)トマトのてのひら (H&C Comics ihr HertZシリーズ 147)感想
お借りして読みました。確かに悪くないお話だったけど…強姦され、しかも攻めが受けの家に居着くって…冷静に考えたら恐ろしいし不気味じゃん!! と思わないでもない。受けが流され過ぎともいえるかも。
読了日:12月19日 著者:河馬乃さかだち


いつも王子様が (H&C Comics)いつも王子様が (H&C Comics)感想
こちらも自虐受け。でも『眠り王子にキスを』のカップルとは、完全に雰囲気が違います。ナイス! 『眠り王子…』はしっとり系だったけど、こちらはラブコメですね。攻めの先輩、ドSすぎです(笑)。全編楽しく読めました。こちらもおまけのマンガがダイスキ。いいわー、ナレーションとまったく合ってない(かわいそうな)シンデレラwww
読了日:12月22日 著者:木下けい子


スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B (POE BACKS) (ポーバックス Be comics)スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B (POE BACKS) (ポーバックス Be comics)感想
これ、全2巻の2巻目だったんですね…。全然気づかず、「なんか唐突に始まる物語だなぁ」などとのんきに読んでしまった。表紙に“SIDE B”って書いてあるじゃん!! …と激しく自分にツッコミましたが、これをいきなり読んでも、それなりに思うところはいろいろありました。カワイイ男の子を好きになったけど、身体を見て冷めちゃうとか、恋愛の思い込み、みたいなものを思い出さされた感じ。でもやはり前編が気になります…早く読まなくちゃ!
読了日:12月28日 著者:永井三郎

読書メーター


11冊かー……思ったより少なかったな。なんだかわたしの中では、先月は結構本を読んだつもりになっていたんだけど。


そんなことを思って、ハタと気が付いた。先月、何度も繰り返して読んだ本が多かったのだ! それこそ舐めるように、しゃぶるように、ねっとりと、じっくりと。


その筆頭が、『眠り王子にキスを』と、『クレイジーな彼とサバイバーな彼 ~嘘と誤解は恋のせい~』。どちらも物語の世界が優しく温かくて、ちょっぴり悲しく切なくて、とても居心地が良かった。作品の傾向は決して同じではないのだけど。


『クレイジーな…』は、もう怒涛で安定(なんだそれ)の典雅節に、本当に吹きだしたものね。騎一の、バカップルに対するツッコミや尚へ主張が、BLへのメタ視点的なツッコミにも思えて、何度唸ったことか!


『眠り王子にキスを』は、受けが、ゲイであることを理由に家族から拒絶されるけれど、そういえば秋からこっち、“ゲイゆえに肉親に拒絶される”という設定の作品をちょこちょこ読んだなぁと気が付いた。かなりヘビーかつデリケートなシチュエーションだけど、どの作品も雑な取り扱いはしていなかったような。今度しっかりチェックしてみようかな。


それから『愛が待ってる』も読み返しましたねぇ……。これまで読んだことのある阿部作品の中で、一番好きなんじゃなかろうか。いい加減にデタラメを足して適当で割ったようなダメ男たちの、心の弱さや臆病さが、わたし好みに描かれていたということなんだろうな、と推測。


なんだかんだいって、『猫と獣医と派遣シッター』も、結構読み返した。最近読んだ子持ちモノではお気に入りの部類に入ってます、ええ。受けと子供のやりとり、子供を挟んだ受けと攻めのやりとりが好きなの。それって、ラストの主人公たちが結ばれるシーンまでなの。<しつこい


――と、まあこういう具合に、1冊読んではジクジクと読み返していたわけです。


自分で自分をひっぱたきたくなったのは、『スメルズライクグリーンスピリット』を、全2巻と知らず、いきなり“SIDE:B”から読んだことですね。しかも、


――なんだか唐突な始まりかただなぁ。でもまあ、斬新だし、これはこれでアリかも――


などと、のんきにしたり顔で納得したりして、マヌケにもホドがある。気付こうよ、“B”に! 


ちなみに、“SIDE:A”は年明けに手に入れました。やれやれ。


先月読んだこれらの作品は、2013年のマイベストに大きく影響する予感。次のエントリーで、マイベスト発表――と言いたいところですが、現在も2013年刊行の作品を読んでいる最中なので、発表はもう少し後になりそうです。


――それまで意地でも、ほかのブロガーさんや読メの“お気に入り”の方たちのランキングは見ないんだから……!



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